株式会社C&Gシステムズ

SUSTAINABILITY サステナビリティ

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CGSのサステナビリティに関する取り組みをご紹介します。

サステナビリティ基本方針

当社は、社是「生産性の限界に挑戦する」および経営理念「技術立国日本を代表するCAD/CAMソリューションメーカーとして、世界のモノづくりに貢献する。」を掲げ、当社グループを通じてその理念を実現させ、お客様と共に発展してまいりました。今後も、長年にわたり当社が蓄積してきた金属加工分野におけるCAD/CAMおよび生産工程効率化に関するノウハウを基に、世界のモノづくり(製造業)の課題解決に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

ガバナンス

当社グループのサステナビリティ全般に関するリスク及び機会の監督に対する責任と権限は、当社の取締役会が有しており、当社グループのサステナビリティのリスク及び機会への対応方針及び実行計画等についての審議・監督を行っております。当社グループのリスク及び機会を監視し、管理するためのガバナンスの状況については、「コーポレート・ガバナンス報告書」のページも併せてご覧ください。

サステナビリティに関する戦略

気候変動、環境への対応に関する戦略

当社グループは、気候変動に伴う様々なリスクの認識について、事業特性上、自然資本への依存度は低く、直接的な財務的影響は軽微であると認識しておりますが、事業活動における間接的な取組みも重要であるとの認識から、以下のような取り組みを行っております。

【当社製品活用を通じた環境負荷低減】

CGSは金型用CAD/CAMソフトウェアメーカーとして、長きにわたりソフトウェアの面から日本のモノづくりを支えてきました。 高品質な金型を作るためには、加工される金属の他、工作機械、切削工具など、さまざまな生産財が必要となりますが、CAD/CAMソフトウェアはそれらが持っている性能を最大限に引き出すことにより、高効率で高精度な金型製造を実現することが可能となります。

例1:放電加工から直彫りへ

放電加工は、非常に硬い金属や複雑な加工、高精度な加工、さらに工具の届かない切削困難な部位等の加工を可能とする一方、加工時に多大な電力を消費するため、環境負荷が大きくなります。また被加工物に少しずつ負荷をかけるため、切削よりも加工時間がかかること、加えて電極を作る手間と時間、電極用金属のコストがかかるという課題があります。

CGSの提供する3次元CAD/CAMソフトウェア「CAM-TOOL」は、加工面のばらつきがなく高品位な仕上がり面を実現でき、また一般的には直彫りが難しい深彫り加工等において、工具の突き出しを長くしても工具負荷を安定させるようなカッターパスを生成できます。CAM-TOOLを活用して放電加工から直彫り加工へと加工方法を置き換えることにより、金型製造のリードタイムを削減することによる省力化、電極作成のための工数・エネルギーの省力化につながります。さらに、超硬合金等の非常に硬い金属により直彫りを実現することは、金型の長寿命化にもつながり、環境負荷の低減に寄与しています。

例2:自動車の電動化等への貢献

2次元/3次元ハイブリッド型CAD/CAMソフトウェア「EXCESS-HYBRID Ⅱ」は、半導体のリードフレーム向け金型、モーターコア用金型等で多く使用されています。世界中で加速している「脱炭素化」の流れの中で、自動車の電動化の一部を担うことで、地球上の環境への配慮および産業プロセス拡大に貢献しているものと考えられます。

この他、クラウドサービス、AI技術、IoT、5G等を活用した自動化、デジタル化需要に対し、さまざまな場面で半導体が利用されており、当社のソフトウェア技術も間接的にそれら最先端技術の一部として高度情報化社会を支えています。

低炭素社会の実現に向けた取組み

会議体でのモニター使用及び配布資料の電子化、経費精算システムの導入によるペーパーレス化、北九州本社のすべての電力を再生可能エネルギー由来の電力で賄うなど、低炭素社会の実現に向けた取組みを推進しております。さらには当社製品の活用を通じた省力化ならびに環境負荷の低減に今後も寄与してまいります。

【社会との関わり】

防災非常食をフードバンクへ寄付

当社では2021年11月、防災備蓄品の入れ替えに伴い、フードバンク活動を推進している団体「セカンドハーベスト・ジャパン」にレトルト食品等約550点を寄付いたしました。

セカンドハーベスト・ジャパン」は、日本初のフードバンクとして、食品メーカーをはじめとする企業・団体、農家、個人などから、まだ食べられるにもかかわらず廃棄される食品を引き取り、それらを児童養護施設、母子支援施設、DV被害者シェルター等の団体、フードパントリーおよび生活困窮家庭や個人に無料配布することを通じて支援する活動を行っています。

当社では地震などの災害に備え、日本全国の各拠点に防災非常食を備蓄しておりますが、そのうち消費期限の近づいたレトルト食品およびビスケットタイプの非常食を合計550点、同団体に寄付いたしました。

長期化するコロナ禍の影響を受け、例年以上に食の支援を必要とする人々が増加する中、当社ではフードバンクを通じて生活困窮者の支援を行うとともに、食品ロスの低減に貢献いたしました。これはSDGs(持続可能な開発目標)17の目標のうち、「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロ」「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任 つかう責任」に直結します。 当社では引き続き、このような活動を通じて、引き続きサステナビリティを巡る課題解決に取り組んでまいります。

人的資本に関する取り組み

【人材の獲得と育成】

当社グループは、基本方針における社是及び経営理念のもと、お客様の事業の生産性を向上させることで、サステナブルな社会の実現に貢献したいと考えております。そのためには、お客様の事業を深く理解し、かつ業界に関する深い知見を備えた人材の獲得と育成が必要であると考えています。

人材の育成については、当社グループが長年に亘り蓄積してきたCAD/CAM開発における高度な技術力を持つ人材、および金属加工に関する深い造詣に基づく当社グループのソリューションを通じてお客様に対して高付加価値を提供できる人材、これらを総称して「スペシャリスト人材」と定義し、当該スペシャリスト人材を継続的に育成する必要があると考えております。

人材の獲得については、今後、益々日本の就労人口が年々減少していく中、将来への継続した労働力確保のため、当社グループでは属性にとらわれない、積極的な採用活動(新卒・中途)及び中核人材の登用を図ると共に、女性活躍推進法に基づき様々な働き方で対応できる女性の活躍の場を拡げて参ります。また、人材教育としては管理職候補者及びスペシャリスト人材の育成について最適と思われる研修メニューを検討し、育成の強化を図ります。

【女性活躍推進】

当社では従業員数や採用応募者数に占める女性の割合が少ないことを課題として認識していることから、女性活躍推進法に基づく、一般事業主行動計画(2022年4月~2025年3月)を策定し、女性が安心して就業・活躍できる環境について改善に努めております。

働きやすい環境の整備としては、ワークライフバランスの実現のための両立支援制度や育児短時間勤務制度、リモートワーク等を導入し、時間と労働環境の多様化を進めております。育児休業に関しては、復職後は原則として同じ部署に配属するなど、安心して働き続けることができる環境を提供しています。

【社員の健康への配慮】

社員が心身ともに安心して働けるよう、社員の健康診断、ストレスチェックを義務付けている他、産業医による社員面談制度、病気による入院・がんによる通院発生時に社員が利用できる保険に加入し、社員の健康をサポートしています。
また加入する健康保険組合では、インフルエンザ予防接種費用補助、スポーツクラブ低料金利用、ウォーキングイベント開催など、疾病予防に対するさまざまな施策がなされ、社員の健康維持に役立っています。

リスク管理

当社グループは、気候変動に伴う様々なリスクと機会についてリスク管理基本方針に基づき、その重要性・影響度を定量的な分析により評価し、各事業部門及び関係会社が担当する業務におけるリスク管理を適切に実施しております。管理されたリスクは各部門長を中心とした経営会議にて定期的に各課題や具体的な対応策の決定、並びに継続的な状況のモニタリングを行っており、重要度に応じて取締役会へ報告する体制としております。

指標および目標

当社の人的資本に関する指標および目標は以下のとおりです。

指標実績(2023年度)目標
スペシャリスト人材
 ※高度な技術力を持つ人材、
  お客様に高付加価値を提供できる人材
9.1%20.0%
管理職に占める女性労働者の割合2.6%10.0%
 (参考)リーダー・主任以上に占める女性労働者の割合5.4%
男性労働者の育児休業取得率50.0%
有休消化率68.7%100.0%
管理職に占める中途採用者の割合57.9%現状維持