株式会社C&Gシステムズ

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 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

 ここに第17期(2023年1月1日から2023年12月31日まで)の事業の概況をお届けいたします。

 当社は「生産性の限界に挑戦する」を社是とし、「技術立国日本を代表するCAD/CAMソリューションメーカーとして、世界のモノづくりに貢献する。」ことを経営理念としております。また、以下の4項目を基本精神としております。

  1. お客様の満足と安心を第一主義とする。
  2. 経営資源を効果的に活用し、継続的発展を図る。
  3. 笑顔を絶やさず信念と希望に満ちた行動を続ける。
  4. 豊かな創造力を育み働く喜びを持てる企業文化を創る。

 この経営理念をもとに、当社は高度化する市場ニーズを製品やサポートに反映し、自社開発のCAD/CAMシステムを通じてグローバルにモノづくりを支援する企業を目指しています。

 さて、世界経済は、ウクライナや中東の紛争拡大リスクに加え、インフレの長期化懸念など先行きを見通しづらい状況が続いております。一方で、AIやIoTなどのデジタル技術を駆使したDX需要は依然として強く、また、クリーンエネルギーなど、カーボンニュートラルに向けたGX投資は拡大しています。

 国内製造業では、設備投資の先行指標とされる工作機械の受注が減少傾向で推移していますが、部品調達難に伴う生産停滞は緩和され、好不況判断の目安とされる工作機械の月間受注額は継続して基準を上回っております。自動車や半導体関連など国内の多くの製造業では、自動化やデジタル化など、スマートファクトリーを見据えたDX需要が見込まれることから、設計・製造や生産管理など、ビジネスプロセスを変革するシステムやサービスへの投資意欲は高まりを見せております。

 このような環境下、2023年度の連結業績は、売上高38億26百万円、営業利益90百万円となり、前年度との比較では減収減益となりました。

 2023年度は金型製造事業において、新車種開発の減少およびEVシフトによるモデルチェンジサイクルの谷間となったことに伴う受注減により、前年同期と比較して大幅な減収減益となったこと、またCAD/CAMシステム等事業においても自動車向け金型・部品製造業での設備投資抑制により売上が低調に推移したことに加え、営業活動がコロナ禍前の水準に戻ったことによる営業活動費の増加により減収減益となりました。

 なお利益還元については今後も経営の重要な施策として位置づけ、安定的な配当の継続を基本方針としつつ、財務状況、損益、配当性向等を勘案して決定しております。当期は前年度と比較し親会社株主に帰属する当期純利益が大きく減少しておりますが、株主の皆様の日頃のご支援に沿うべく、期末配当は当初予想どおり1株当たり10円とさせていただくことといたしました。

 2024年については、主力CAD/CAMシステムのバージョンアップを着実に重ねるとともに、昨年12月にリリースした生産・工程管理システム「AIQ」への「AI類似画像検索機能」の実装を皮切りに、AI活用をさらに推進させていきます。海外展開においては、タイ、インドネシアに続き、アセアン3拠点目となるベトナム駐在員事務所を昨年2月に新設しており、アセアンでの基盤をより強固なものにすべく事業活動を展開していきます。


 今後も世界に拡がる金型・部品製造分野において「グローバル(世界を見据え)・ニッチ(当社の存在意義がある市場で)・トップ(No.1になる)」を目指すというこれまでの一貫した方針を継続し、株主の皆様のご期待に沿うべく、より一層の努力と精進を重ねてまいります。

 引き続きご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2024年3月吉日
株式会社C&Gシステムズ
代表取締役社長