海外での挑戦が今の自分を形成

海外での挑戦が
今の自分を形成

CGS ASIA CO., LTD.
2005年入社
A.K
さん
経済学部経済学科 卒業
Update:

私の仕事内容

現在CGS ASIA(タイ子会社)に出向し営業、技術部門を統括するGeneral Manager職に就いています。親会社の中期経営計画・年間売上計画に基づき子会社の営業利益計画の策定、売上とコストの予実管理、部門別の労務管理が主な職責です。営業、技術サポートの範囲はタイだけではなくフィリピン、ベトナムの3国に加え、本社や販売代理店と協力しながらインドも担当しています。

キャリアステップ

2002年

前職ではマーケティングCRM部門に従事。

2005年

転職し旧GP社・東日本技術部に配属。技術担当。

2006年

北関東営業所に異動。技術担当。

2008年

同所営業に配属。茨城、栃木、群馬、北埼玉4県の営業担当。

2011年

海外営業部シンガポールテクニカルセンター(以下「TC」)に配属。東南アジア諸国の海外営業担当。

2013年

センター長昇格。海外営業部インドネシアTCに配属。センターの立ち上げに従事。

2018年

子会社CGS ASIA CO., LTD. に出向。Regional Sales Managerとして北アセアン営業を担当。

2023年

General Manager昇格。子会社の北アセアン担当に加え組織運営に従事。現在に至る。

とある一日のスケジュール

9:00

出社、メール確認

会社に着いたらメールの確認、自身のTo Do及び部署別の各人の予定を把握します。

10:00

打ち合わせ

主に営業、技術部門から報告、相談をヒアリングし、商談のアプローチ方法、トラブル対応の適宜アドバイス、イベント企画等の進捗確認をFace to Faceで行います。

12:00

ランチ

ディーラと昼食をとりながら、ランチミーティング。

13:00

新規顧客訪問

新規顧客へ販社と同行訪問。

15:00

既存ユーザ訪問

既存ユーザのフォローのため、単独で訪問。

17:30

事務作業

事務所に戻り、営業全店会議資料の提出や子会社の売上予測のチェック、四半期の売上数字確認。

19:00

会食

販社の歓送迎会に参加。

CGSに入社を決めた理由

入社を決めた理由はふたつあります。


ひとつは当時ソフトウェアメーカーが大きく伸びる予兆があったことです。Windows2000、XPが急速に普及しOSが安定し始め、インターネットもADSLや光回線が敷かれ高速で通信でき、モバイルもこれから発展するという時代でした。この時流に乗ろうと思い立ち、エンジニアの職業を中心に転職活動をしていました。求職中に6か月間、職業訓練校でCADソフトやデジタル機械設計を勉強していたこともあり製造業に必要とされるCADメーカーを中心に応募していたところ人材紹介会社から旧グラフィックプロダクツ(※CGSの前身企業のうちの1社)の紹介を受け面接を受けました。


加えて、将来海外で働くチャンスがある会社なのかどうかを重視していました。叔父がブラジルに駐在していた影響もあり、幼少期からいつかは海外で働きたいと志していました。面接時に尋ねたところ、当時中国、タイ、カナダいずれかに出向のチャンスがあると回答を頂き、入社を決めました。

仕事の面白さとやりがい

駐在員或いは海外営業職として東南アジアを出張していると必然と異国の方と出会えます。それぞれの国の人たちと対話をすると、言葉、文化、歴史、慣習、考え方の違いを感じられ、相互にコミュニケーションを取るためには自身や自国を表現する能力や相手をリスペクトする姿勢が求められます。多くの著名人や経営者の方々と知り合う機会もありその場の出会いとアイデアで新たな人間関係が構築され直近のビジネスに繋がることもあります。

東南アジアは経済成長が早い一方で企業や個人のスピーディな意思決定も必要とされます。日頃から経営者層と接点を持つことで自身の知識の蓄積や特有の情報を常時更新し共有する機会に恵まれます。現地でしか得られることのない情報に振れ、その情報を現地代理店や現地スタッフの意見も取り入れながら、大きな展示会や個々のイベントを成功させることができた時に非常にやりがいを感じると共に家族のように接してくれるスタッフやタイ国に敬意を表することで更なる目標に向け精進できるものと思っております。

苦労話、失敗談

インドネシアに駐在し事務所の立ち上げを担った日々は自身の人生における大きな苦境の時代だったと言えるかもしれません。首都ジャカルタは慢性的な渋滞国家で、時間厳守の習慣が根強い日本人にとっては納期調整、営業のスケジューリング、労務管理が非常に難しい場所でした。また、国民の9割はイスラム教徒という地で断食(ラマダン)、断食明け祭り(ブカプワサ)、犠牲祭(イードアルアドハー)など馴染みのない宗教的な行事も経験しました。1日に5回お祈りする風習、豚を食べないハラル文化、娯楽のお酒も制限されノミュニケーションもさせてもらえない環境でした。何よりこういった環境に家族を連れて行く勇気やケアも必要で今思えば常に気が張っていたように思います。


また、駐在員に課せられる職務は労務、法務、税務、経理、営業、技術など多岐に渡り最初は戸惑いもありましたが、ある管理のスタッフが退職した時に気が付いたことありました。それは、社内はスタッフの職責を明確にし、各人のワークフローを見える化すること、社外の関連会社とはヒト、モノ、カネ、情報で繋がっているため、それぞれの月次フローを確認できるフォーマット(ひな形)が必要だということでした。この仕組みと従業員の任務を明確にできたことで事務所はスムーズに一歩一歩前に進むことができました。また、事務所運営で必要なことは、自身が居なくても運営できる仕組みづくりと、自社が恒久的に利潤を得る市場があるのかを見極めること。利潤がなければ事務所、社員、そしてその家族が安心して生活することができないということに改めて気が付きました。結果終わってみればなんとか計画通りに実績は推移し、ある程度の仕組み作りも完成し、その地で出会った人たちや家族、会社の皆様に支えられ5年の駐在を終えることができました。


苦境とやりがいは紙一重だと思います。振り返れば、当時挑戦してよかったと思えるほど、今となってはよい思い出となり、これらの経験が今の自分を形成していると言っても過言ではありません。

将来の目標

この歳にもなると遠い将来の目標は立てず、今を楽しく一生懸命生きることにフォーカスすることの方が多くなってきましたが、社会人人生も折り返し地点を過ぎましたので、海外で働くことの楽しさや営業職の面白さ、駐在員としての心得など過去に経験したことや学んだことを様々なかたちで夢を志す人たちに伝えられる存在になりたいと思っています。

また、これからの未来は市場ニーズが急速に変化する時代です。人工知能の発達でインターネットを通じて今まで想像もしえない時代に突入するのだと思われます。これからは競争社会ではなく、共創し共存(協業)していく世の中に変わり始めるでしょう。世の中に必要とされるソリューションを提供するために当社の技術力を最大限に生かし、時代のニーズに適合していける海外子会社像を夢見ています。子会社の存在が何がしかの形で、自社の利潤だけでなくこの国そしてこの国を取り巻く他国に向け、さらには世界への社会貢献に繋がる仕組みと皆がハッピーになれる環境を作ることを目標としています。

これから入社する方へのメッセージ

何をしたらいいか分からない、何を職にしたらいいか分からない、何となくIT業界に入ってみようかな、そういった若者が多いと聞きます。興味を持ったことからまず門を叩いてみるのも良いと思いますし、知らない未知の世界に飛び込んでみるのも良いでしょう。まずは行動してみる。そして、つまずいたらそこで少し考えてみる。自分を分析してみる。この答えから次のアクションを起こせればいつでもどこでも学べるチャンスがある。更に自分が経験できなかった世界に飛び込めるチャンスも沢山あると思います。苦手と感じていることも5年、10年続けたら自信が身に付き得意と感じることもあります。私も若い頃は営業職とは無縁と思っていました。しかし営業を10年も続けたらそれ以外の仕事に興味がなくなり、営業を15年も続けたら今まで見たことがなかった世界も開けてきました。


人生で与えられた必然的な環境で自身を適応していく能力がつけば、どんな職務、職責でも楽しめるのだと思います。何事にも果敢に挑戦し、失敗を恐れず行動することで未来はきっと開けていくと思いますし、CGSは社員の思いを叶えてくれる会社だと思います。

オフタイム①

高校時代にラグビー部に所属していたこともあり、タイの日本人会が運営するキッズラグビースクールに週末息子と一緒に通い練習しながら汗をかき過ごしています。息子にはスポーツを通じて様々なことを学び、諦めない姿勢やチームワークとは何かを感じ取ってほしいと願っています。

ラグビースクールにて息子とともに

オフタイム②

気心知れた現地の仲間とゴルフをしたり、週末ランチ会を通じて家族同士で交流を持つようにしています。海外に来てから日本のあらゆる都道府県ご出身の方々に出会いご当地の話を聞くのはとても有意義な時間であり、いつかこちらで知り合った方々を訪ねて日本国内を旅行してみたいです。

ゴルフでの仲間との交流は貴重なひとときです

Other

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