初春を迎えるにあたり、謹んでご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

さて、世界経済は、中国の都市封鎖やロシアのウクライナ侵攻等による市況悪化の影響が継続しておりますが、AIやIoT、５Gなどのデジタル技術を駆使したＤＸへの需要は依然として強く、また、ＥＶ化や再生可能エネルギーなどのＧＸ投資においても安定した需要が見込まれています。

国内製造業では、経済活動の再開が本格化し、景気の先行指標とされる工作機械については、外需は金利上昇や物価高の影響が懸念されるものの、米国や中国を中心に受注増加が続き、内需も地域や業種により若干濃淡はあるものの、概ね堅調に推移しております。生産現場においては、スマートファクトリーを実現する自動化やデジタル化など、多くの潜在需要が見込まれることから、ＣＡＤ／ＣＡＭや関連サービスを利用した、さらなる投資の期待も高まっている状況です。

このような環境下、弊社では、既存ソフトウェア製品のバージョンアップを着実に重ねるとともに、昨年10月より同業のNTTデータエンジニアリングシステムズ社に当社製のCAMエンジンを供給するなど、OEM提携による自社技術のシェア拡大を一層進めております。また、研究開発投資も積極的に進め、「自動化」をキーワードに、AIなど先進技術の自社製品への応用研究にスピード感をもって取り組んでおります。 海外事業においては、アジア市場の事業基盤をさらに固めるため、都市化と中間層の拡大が進み、二輪四輪車はじめ様々な家電製品の需要が急増しているベトナム（ハノイ市）に、本年より駐在員事務所を開設いたしました。

これら事業活動を通じ、現有製品の強化は勿論のこと、多様化・高度化する量産技術の変化を先取りした研究開発および海外展開を精力的に進め、国内・海外のパートナー企業様との協業体制も一層強化することで、“グローバル・ニッチ・トップを目指す”という一貫した方針を継続し、量産市場全体のデジタル化需要に対応してまいります。

本年も倍旧のご支援を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。