GP-LETTER
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2008年9月号 No.124
ユーザ訪問 有限会社 森下工業所 様


主に自動車向けコネクター金型作りをされている森下工業所様。
製品や金型が海外での製作が多くなる状況の中で、システム導入の経緯・選定の方法、効果などを伺いました。

係長 杉本 芳昭 氏(写真左)
 
森下 尚 氏(写真右)
 
有限会社 森下工業所 様のご紹介
所在地:静岡県袋井市山崎4807番地
TEL:0538-23-0111
URL:http://at-chuen.com/morisita_ko/
代表者:代表取締役 森下 貞雄 氏

事業内容
・プラスチック金型設計、製作   ・主に自動車関連部品  ・弱電機器
 

導入の経緯

■CAD/CAMシステム導入を検討された理由は?

弊社の受注90%が自動車部品メーカー向けのコネクター金型です。コネクター金型は、一(ひと)型に何十というピンで構成されており、それらを研磨加工と放電加工で仕上げるのが一般的です。コネクター用のカバー類の製作も多いが、3次元的な形ではありませんでした。そんな中で型費が比較的良い3次元形状が多いコネクターの試作金型を受注しました。材料も特殊で、製品底部が傾いており3次元加工でしか対応できないものでした。
今までは2軸半CAM使用でNCデータを作成しMC加工を行ない、加工できないところは外注で対応していましが3次元加工のNCデータ作成を外注に出すと、納期管理もしなければなりませんし、自社設備に最適なNCデータを出す事はなかなかできませんでした。また外注費もかなりの金額になり、ついに自社での3次元CAMの設備を決断しました。

■GPとtools V3を知ったきっかけは?

大阪で開催されたインターモールドにCAD/CAMシステムを全て見るつもりで見学に行きました。世界一のシェアを誇るシステムや自動系CAM各社のデモンストレーションや説明を聞きましたが、コネクター金型にどの程度合うのかは分かりませんでした。その後地元の機械商社主催の展示会に行き、そこで初めてGP社を知りました。第一印象は他社のCAM操作画面と比べて “地味” でした。展示会などで見るとどうしてもそういった印象がありました。

■最終的にtools V3を選んだ理由は?


サーフェス系のCADを導入したかったのでGP社ともう1社(以下A社)との2社でベンチマークテストを行い比較しました。1番目の理由は、GP社はL/D=12.3にも関わらず、きれいな仕上がりになったことです。現場マシニング担当者の評価も良かったです、加工中の工具の走っている音が他社の物とは違い工具が安定しているのが判りました。A社は1回目の仕上げがあまりきれいではなく、2度目の加工途中で工具が折れてしまいました。その後A社はサンプルとして、プラスチックを削ってきて説明されました。GP社はNCデータを提出する前に鋼材でテスト加工した、実績のある条件で提出してくれました。このテスト加工の仕上がりが決め手となりました。2番目の理由は、地元の機械商社さんの評価が高かったことです。3番目はサポート体制がしっかりしていることです。特にオンラインでのサポートがあるということで安心感が増しました。購入後もサポート担当者や営業担当者が“何かありますか?”と顔を出してくれます。対応が良いことも選択理由の一つになりました。

L/D=12.3のエンドミルで厳しい条件にも高品位な加工を可能にした。
 


導入後の効果

■tools V3の使い方、機能はいかがですか?

CADは、DXFからのモデリングの際に、リブ抜き、穴埋めなどの補助面作成で使用しています。複雑な形状になった際に、ソリッドではトリムされていない場合など形状編集にモデリング機能は重宝しています。また部品によっては、四方向から削ることもあり、段取り替えした際に工具のアプローチ方向や加工方向を修正するのにモデリング機能を使い、補助面の作成ができるのが助かります。
CAMは、最初は正直言って悩みました。どうやったら良いのか?削れたか?大丈夫か?と機械を見に行ったり来たり、試行錯誤が一ヶ月ほど続きました。その間はベンチマークテスト時の切削条件、工程など実践的な加工条件をひたすら真似して加工しました。
その後現場からの要請もあり加工速度を加速したり減速したり、トライアンドエラーを繰り返して、現在では最適な加工条件を見つけて使用しています。当初は自動的に加工条件を入れてくれる自動CAMシステムの方が楽ではないかと思った時期もありましたが、様々な機能が理解できるようになると、現場からの要望を反映し易いシステムが面白いと感じています。精度を上げたい、その逆に精度を落としてもスピードで勝負したいなどどちらの場合でも対応できる。優先する項目によって使い分けができ、結果としてtools V3を選択して良かったです。

■具体的な効果はいかがですか?

toolsV3の導入で、作業の流れが大きく変わりました。今までは、2次元図面で表現出来る形を考える必要がありましたが、ソリッドワークスで作成した形状をそのままtoolsV3に渡す事が出来るので設計後の工数が以前とは比べ物にならないほど削減されています。 ソリッドワークスから加工用モデルデータを早い段階でtoolsV3に渡すことによって電極用の設計と金型設計と同時並行で進められ、設計が終わる頃には、電極、直彫り用のNCデータの両方ができあがっており、後は材料を確保して一気に加工に入る。その部分だけでもトータル3〜4日の納期短縮になり全体の10%から20%の納期短縮に貢献しています。以前は放電加工が中心で電極を削って、放電加工という流れで行なっており、加工時間がかかっていましたが、toolsV3導入後は、できるだけ直彫り加工をしようしており、現在では加工内容によって放電加工と直彫り加工のどちらが効率がよいか見極めて使い分けています。
 

GPに今後期待することはございますか?

ユーザごとの初期設定を選べるともっとよいと思います。また工具メーカとタイアップするなど工具データベースの搭載を期待します。今まで弊社が得意としていた、成形研磨、放電中心の金型ばかりでなく、今後は3次元切削加工が必要なものに対応していかなければならない状況です。海外発注が多くなる中で弊社としてもより精密な金型にチャレンジしなければならないと考えており、tools V3をもっと有効活用したいと思っております。
 
 
GP Customer Direct 更新情報
 


 

テクニカルサポートサイト「GP Customer Direct」は 9/29に更新されました。
http://www.graphicproducts.co.jp/support

 
PDF NO.124
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