GP-LETTER
バックナンバー

2007年7月号 No.109
ユーザ訪問 日進工具株式会社様

小径に特化した工具ラインアップで金型メーカーに幅広く浸透
高精度工具メーカと tools VIS-À-VIS、 V3との融合

高精度・高品質の削り上がりを実現する日進工具株式会社様の超硬ソリッドエンドミルは金型業界に幅広く浸透しており、最近では平成19年3月に仙台工場を増築されるなど業容の拡大が進む一方です。また、同時に tools VIS-À-VIS , tools V3 をお使いいただいております。今回は後藤専務取締役と営業技術課の盛さんを訪ね、工具や加工データについてお話を伺いました。

株式会社日進工具株式会社様のご紹介

所在地
東京都品川区南大井四丁目5番地9号
TEL 03-3763-5621
代表取締役 社長 後藤 勇 氏

 

 

 

 
東京本社
どのような工具に注力されておりますか

【後藤専務】
弊社は昭和47年に自社ブランドとして「パワーエンドミル」を発売以来、現在では超硬の小径ソリッドエンドミルに特化して開発・製造・販売を行っております。

 

 

 

 
後藤専務
工具性能を決定する要因や製造環境についてお聞かせください

【後藤専務】
工具性能を決定する要因の割合は、母材の材質が20%、形状(デザイン)が10%、残りの70%がコーティングです。最近の工具の進歩はこのコーティングの効果に依存しています。
 工具研磨機は従来輸入機を多く採用していましたが、現在ではオリジナルエンドミル製造機「マサムネ」を導入、24時間完全自動生産を実現しています。工具製造は一般的には研磨機が優秀であれば良い品物を作り上げられると思われがちですが、実際は機械の温度管理、砥石の精度・磨耗度合いなどの環境が大きな要因を占めます。また研磨技術についても小径になればなるほど難易度があがってきます。現在ではマイクロエッジという超微細加工エンドミルΦ0.01の工具も量産しています。これらの工具は全品検査を実行し万全の品質保証体制で出荷しています。

 

 

 

 

仙台工場
 
 
 
工作機械設備はどのように使われているのでしょうか
【後藤専務】
創業当初からユーザー様からの意見・要望を取り入れて製品開発にあたっております。仙台工場にはさまざまな工作機械を用意しておりますが、これらは実際に想定される加工環境を再現するための一環です。加工条件などのご質問をいただいた場合に適合する加工環境を再現し、的確にご回答するための手段でもあります。
 
整然と並ぶ工作機械
工具ラインアップについて

【後藤専務】
製品化要望の多いものは製品ラインアップに加え、常に在庫を確保しています。

tools VIS-À-VIS と V3の運用方法をお聞かせください
【盛さん】
私は東京品川の本社で tools VIS-À-VIS を使っておりますが、使い始めてもうすぐ3年になります。お客様からの問い合わせがあった際にCADデータをお預かりし、toolsモデラーで形状の確認や修正を行い、tools VIS-À-VISでパス出しを行っています。また、社内でのテスト加工や加工実験にもメインで使用しています。

【後藤専務】仙台工場では tools V3 を使用しております。こちらでは、工具開発のためのテスト切削も行っております。加工は工作機械とツーリング、切削データを組み合わせた環境の下で行われ、そのどれもが削り上がり精度に影響を与える要因となりうるのですが、最終的にワークに接するのは工具であるため、一般的に最終的な仕上がりの良し悪しは工具で決まると思われております。しかしNCデータの精度が大きく影響することは加工結果からも明らかです。その意味でtoolsは VIS-À-VIS であれ V3 であれ十分な精度で加工できるCAMシステムではないでしょうか。

 

 

 

 

 

盛さん
 
 
 
 
tools VIS-À-VIS を使用して良いと思われることはありますか
【盛さん】
VIS-À-VIS では弊社のカタログデータが入っているので、最短の時間で目的の工具を探すことができます。今回の新バージョン2.0では、新たにMSTNR230、MHR430R、SSR200、SSB200、SSBL200シリーズのカタログデータが追加されており、これらの工具をより手軽に使えるようになりました。また、工作機械や被削材により加工条件は変わってくるので、カタログデータの切削条件を参考にして自分でオリジナルの切削条件を作成、保存して再利用できることが良い点と思います。
さらに、よく使用する加工パターンを登録して再利用できる点や、必要な加工モードだけを選択して安価にシステムを構築できる点、さらに高精度な加工を行える点も強みだと思っています。
 
工具でデータベースからの呼び出し
サバージョン2.0の新機能で良い点はどんなところでしょうか

【盛さん】
加工工程を作り直さずに、加工モードを変更できるようになった点が良いと思います。以前のバージョンに比べると、工程のコピーや順番の変更もしやすく、設定画面が分かれていたものがひとつにまとまり、使いやすくなっていますね。

サンプルプロジェクトをご提供頂いておりますが、製作時に苦労した点などありますか

【盛さん】
今回のサンプルは2つで、Φ0.5のMSTNR230(ロングテーパーネックラジアスエンドミル)を使用しNAK80をZ−5mmの深さまで切削したものと、銅電極形状を等高線荒取り加工を使用し、荒取りと同時に仕上げながら加工を行いました。今回のサンプルを加工するにもいろいろなパスの出し方があると思いますが、たくさんある中の一つとしてお客様の参考になればと思います。
また、このサンプルプロジェクトを見るだけでなく、もっと良いやり方があるのではという考えを持ち、より効率の良い加工方法の発見やお客様のレベルアップに繋がれば良いと感じています。

 

 

   銅電極サンプル
システムに対するご要望はありますか

【盛さん】
tools V3 に入っている加工モードで、tools VIS-À-VIS でも同じ加工モードが使用できるようにしてほしいです。

GPから最後に

これからも加工の改革を推し進める、日進工具様ならではの工具に期待させていただきます。本日はお忙しい中いろいろとありがとうございました。

GP Customer Direct 更新情報
 

テクニカルサポートサイト「GP Customer Direct」は 7/11に更新いたしました。
http://www.graphicproducts.co.jp/support


FAX紙面
(PDFファイル 85KB)

PDF データをダウンロードするには、アドビリーダーが必要となります。お持ちでない方は、右のバナーをクリックして、最新のアドビリーダーをダウンロードしてください。
サイトマップ