GP-LETTER
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2007年5月号 No.105
第5回 ユーザー訪問 メガロ化工株式会社様


〜ここまで進んだ試作業界のテクノロジー〜
     tools Base Zero の活用

市場の目まぐるしい変化に対応して、最先端の技術と設備で試作品や金型を提供し続けているメガロ化工株式会社様。
静岡県焼津市の本社・工機工場を訪ね、久野泰嗣専務取締役と安中リーダー、今井リーダー、山田リーダーにお話を伺いました。


安仲リーダー      今井リーダー     山田リーダー

メガロ化工株式会社様のご紹介

所在地
本社  静岡県焼津市柳新屋231
TEL 054―626―1322
代表取締役 社長 久野 嘉信氏

試作品を取り巻く環境

【久野専務】
当社の一番の主力は、自動車用照明部品です。発光装置が高度に進化を遂げるに伴い、リフレクターと呼ばれる部品には、より正確に光を反射させることが要求されるようになってきました。反射面は配光バランスが重要なため、人手による磨きをなるべく排除して極力エンドミルで加工面を仕上げる必要があります。
またこの部品のサイズは大小さまざまですが大きさに関わらず極めて高精度で、しかも短納期を要求されます。この部品は一例にすぎませんが、自動車用の光学部品は高精度化が顕著で、試作・金型メーカとしても高精度化への対応が非常に重要です。
高精度化への取り組み

【久野専務】
自動車用照明部品リフレクターを高精度に仕上げるためには加工環境を総合的に向上させる必要があります。筆頭に上げられるのは工作機械で、高い加工精度を実現できる機械設備の導入を積極的に行っています。
また、反射面を正確に仕上げるためには切削パスが重要です。できるだけ構成点にばらつきのない、均整のとれた切削パスが決め手となります。結局はCAMシステムに依存するところが大きいというのが実情です。
工作機械の拡充

小径工具による加工【久野専務】
製造業は常に設備投資を行わなければ勝ち残っていけません。試作品は高精度な物をはじめ外観の美しさを求められる高品位な物まで大小さまざまです。それらに幅広く対応するため、 工作機械は小型、中型は対応済みでしたが大型機も高品位な加工曲面を得る 為追従性の高い構造の物へと入れ替えをしました。
また加工精度をチェックするため機上測定システムを導入し加工後即自動測定を行い 精度保障を徹底しています。
5軸加工について

【山田リーダー】
多方向から加工すると効率の良いもの、例えば側面の多数のローレット(ギザギザ)を加工する場合などは5軸位置決め加工で割り出しを行い、同時3軸でペンシル加工を行います。
5軸加工機を使う上では、同時5軸加工よりも tools MX による5軸位置決め・同時3軸加工の方が使い易い場合が多いと実感しています。その理由は、主軸取り付け部とワークとの干渉を確実に避けられるためです。また、V3とMXは同一システムベースであるため、これまで蓄積した3軸加工のパラメータを活かし、 精度を出すためのノウハウを流用しやすいこともあります。
人材とノウハウ

【久野専務】
金型製作には3DCAD/CAMによる技術は欠かせない要素です。現在 tools V3/MX のシステムは総数で18台になります。CAD/CAM担当者は総勢28名おりますがその中で20名がtoolsを使いこなしています。モノを作り出すのには設備も重要ですが、一番大事なのはやはりそれを使いこなす人材ではないでしょうか。設計から加工データ作成まで多くの技術集団を抱えていることが当社の強みです。
また、金型の上流工程である製品設計の段階から作業支援に参画しています。これにより、試作品や金型設計段階での手戻りや修正といったロスを排除することができます。 リードタイム短縮のためには必要不可欠なコラボレーションであり、これも製品メーカーからの信頼があってこそ実現できることです。
また、切削以外の方法でもご期待に応えられるように、光造形システムや真空注型装置を設備して最適な試作品を提供できるように努力しています。
tools V3/MX の感想

設計/CAM室の様子toolsに精通した3人のリーダーの方に伺いました。
【安仲リーダー】
前工程で取り残ったエリアを加工する場合など、これまではソリッドモデルを見て残った領域の検討をつけて加工していました。V3.3.1からは取り残し領域抽出機能と等高複刃加工モードを組み合わせることで相乗効果を発揮させられるようになりました。

【今井リーダー】
GPのシステムを自動プロの時代から使い続け、はや18年が過ぎましたが、その間システムを信用して使い続けています。荒取り加工する時に、最近は等高複刃加工を使うことが多くなりました。

【山田リーダー】
tools V3/MX のテンプレート機能を使い、これまで培った加工のノウハウをまとめて、加工の標準化を進めています。(加工を熟知したベテランでもあります。)
加工現場におけるIT化の取り組み

現場でのベースゼロの活用【今井リーダー】
これまでは、ワークの機械へのセッティング、汎用作業(穴あけ、溝加工等)の加工指示をCAMの担当部署から2次元の紙図面で伝達していました。この方法では図面作成の手間がかかるばかりか、図面は平面で表現されているために読み違えて基準位置やLRを取り違えるなどのミスが発生することがありました。
しかし、toolsのビューアシステムであるベースゼロを現場のマシニングや放電加工機の横に設置して、3次元モデルで形状や工具の初期設定位置さらに電極の形状や位置を確認するようにしたところ、これらのミスは発生しなくなりました。
今では12台を使うまでになっています。
tools V3/MX への要望

【山田リーダー】
形状に突起がある場合に、これを避けて面切削仕上げなどマニュアルモードで加工したい場合があります。現在この方法で加工しようとすると、CAD機能を活用して切削データを作る必要があります。壁を作成して加工しない領域を簡単に設定するなどの機能があれば是非使いたいです。
GPから最後に

これまでGPの製品を長くご愛用いただきありがとうございます。本日は長時間のインタビューありがとうございました。
メガロ化工様のますますのご発展をご祈念させていただきます。
 
GP Customer Direct 更新情報
 

テクニカルサポートサイト「GP Customer Direct」は 4/25に更新いたしました。
http://www.graphicproducts.co.jp/support

PDF NO.64
FAX紙面
(PDFファイル 155KB)

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