GP-LETTER
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2006年3月号 No.89

ユーザ訪問 京都精密工業株式会社様

部品加工と形状加工の高度な融合を目指す高精度機械加工メーカー。
tools V3 /MX 導入事例

京都精密株式会社様のご紹介
精密機械加工ユニットやエンジン部品をはじめとする試作品の設計・製造を手がける京都精密工業様。
今月は、宇治大久保工場におじゃまし、専務取締役の吉田彰良様、技術部課長の福井浩二様のお二人にお話をお伺いしました。
京都精密工業
吉田専務
福井課長
     
京都精密株式会社 宇治大久保工場
京都府久世郡久御山町栄2-1-208
代表取締役 丹羽 逸男 氏
専務取締役 吉田 彰良 氏


技術部課長 福井 浩二 氏


高精度を実現するためのノウハウと環境
[吉田専務]
弊社は昭和47年の創業以来、自動車部品の専用機ラインなどで穴あけやタップ、ボーリングなどを行う機械加工ユニットの製造を続けております。
最近は多品種少量生産の傾向が強くなり、生産量は月産平均40ユニットくらいです。
そして個々のユニットは、非常に高度な技術が要求されます。例えばヘッドシリンダーにはカムシャフトの通る穴が数箇所存在しますが、その穴を加工するためにはラインバーの突き出し長が600mmにもなり、しかも貫通ではない場合がほとんどです。
この条件のもと、求められる穴径の精度はミクロン台で、穴の位置精度も重要です。当然加工するユニット側には少なくともその倍以上あるいは一桁以上の精度が求められます。
その精度を実現するためのノウハウをこれまでの間に培ってきたと同時に、設備面でも高品質・高精度を目指し、マザーマシンであるジグ中グリ盤を中心に設備を行ってきました。
三井精機工業(株)製の立型・横型のジグボーラーを中心に複数台取り揃え、国産では最大の同社製7JB型も保有するなど小物から大物まで生産できる体制を整えております。
またマシニングセンタも最新のものに更新を続けており、高精度加工を実現するために必要な環境を整えております。

三井精機工業(株)社製7JB
三井精機工業(梶j製7JB

優れた人材の宝庫
【吉田専務】
工場にはいつも15人程度いますが、仕事の混み具合に併せた本社工場からの人員シフトや、交代制勤務の即時対応など柔軟な人員配置が可能です。
というのは、実は社内には複数のマシニングセンタがあるのですが、加工担当社員は全員がそれらのどの機械でも使いこなせます。
スキルを持っていることに加え、経営に対する理解があることからなせる技です。このように設備・ノウハウ・人材が揃っていることが高精度な製品を生み出せるわが社の秘訣です。
試作品についてお聞かせ下さい
【吉田専務】
主に自動車エンジンのシリンダブロック、シリンダヘッド、クランクケースなどを中心に試作品を作っています。
試作品も多品種少量生産の傾向は同様です。
これまでは、鋳物でおおまかな形状を作り、必要な所には機械加工を施すといった部品加工特有の作業フローが確立していました。
しかし、高精度な加工ができるのだから、意匠面の加工が技術的にできないわけが無いと思い、これまでの鋳物によるプロセスからCAD/CAMによるプロセスに変えることにしたのです。いわば部品加工と形状加工の融合です。これを実現するにあたり、システムの要件で最も重要だったのは、これらの加工が一体で行えること、これまでこだわり続けてきた高精度を踏襲できることでした。
この条件を満たしたのが tools V3 だったのです。
tools V3 を導入した結果はいかがでしたか
【福井課長】
導入後ほどなく試作品のアルミ削り出しに取り組みました。
GP大阪営業所の技術サポートを受けながら、CADデータを取り込み、NCデータを出力できました。
結果として、鋳物形状の削り出しという、金型加工とは異なる新しい分野への取り組みにもかかわらず、ソフトの不具合も無く、最短で所期の目的を達成することができました。

【吉田専務】
実はこの製品は度重なる設計変更のため、お客様からのCADデータ支給がのびのびになり、こちらでデータを受け取ったときには納期が目前に迫っておりました。
しかし tools を使用したことで短期間で納品することができ、お客様には大変喜ばれました。
また、自動車の耐久試験や強度試験などでは、鋳物より削り出しのほうがより量産車に近い数値が得られることが分かってきており、その観点からも商品価値を高められるのではないかと感じています。
NC工作機械
整然と並ぶNC工作機械
tools MX の導入が予定されていますが、その利用分野は?
【福井課長】
今春、5軸加工機の導入に併せて使っていこうと考えています。
複雑曲面、複合曲面等の形状加工はもちろん、MXでは多方向の面及び穴加工をい
かに精度良く効率的に加工できるか、といった分野でも利用していきたいと考えていす。この分野には、独自のノウハウを組み込める所です。
リモートアシスタントサービスをご利用いただいてますね
【福井課長】
あれは抜群ですね。
「E−Mail でファイルを送って電話でやりとり…」という手段はどうももどかしく感じます。
その点、同じ画面をサポートの方といっしょに眺めながら支援頂けるというのは話が早い。極端な話、となりに立って教えてもらうより、体が邪魔にならない分かえって便利なくらい。(笑)

【吉田専務】
便利な反面、ネットワークセキュリティにも会社としてきちんと対応していく必要性をひしと感じています。
システムに対するご要望はありますか

【福井課長】
部品加工では、金型加工以上に干渉の問題が有り、又切削抵抗をしっかり受けるために、製品の保持の仕方が重要です。 このような場面での支援機能がほしいと思うことがあります。
今後は、こういった部品加工独特の機能なども開発してもらいたいですね。

今後についてお聞かせください

【吉田専務】
私は以前から事ある毎に「経験に勝る教師なし」と周囲に言い続けています。やはり、先にいろいろ考えるとなかなか体は動かない。
「まずやってみる。」ことが一番大事なことだと思います。これからもこの姿勢を大切にして行きたいと思っています。

【GP】
経営理念はもとより、なにか吉田専務の「生きかた」に触れられた気がした一言です。
「本当は、・動きながら考える・ことができれば一番なんですがね。」と大らかに笑われた笑顔が非常に印象的でした。
京都精密工業株式会社様のますますのご発展をお祈り申し上げます。本日は、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。
 
IM2006(大阪)

IM2006(大阪)では下記メーカー様にてtoolsを出展しております。
・三菱マテリアル株式会社様 ・株式会社森精機製作所様・ユニオンツール株式会社様

第三回 tools 認定試験開催のご案内

●開催日程  平成18年5月14日(日)
●開催場所  東京、北関東、大阪、名古屋

・お問い合わせは、最寄の営業所あてにご連絡ください。
・tools V3 バージョン3.1での試験となります。



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