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005年2月臨時増刊号 No.76
アームブロッカー加工事例のご紹介


今月号では、高硬度鋼の高速・高精度加工事例をご紹介します。
  自動車用部品
≪部品加工概要≫
ワーク寸法 110×80×30(mm)
材 質 SKD61 (50HRC相当)
データ作成 tools V3
工作機械 主軸回転数 20,000r.p.m
    最大切削送り速度 20,000mm/min
加工時間 6時間 17分
toolsV3による高硬度鋼の高精度加工

高硬度鋼直彫り加工をテーマに様々な事例に取り組んでおりますが、今月は1Rボールエンドミルを利用した高硬度鋼の直彫り加工事例をご紹介いたします。


主な加工工程の切削条件

■大荒取り/3R BALL

加工モード 等高線荒取り
ピッチ XY=2.5mm / Z=0.35mm
仕上げ代 0.16mm
回転数 20,000r.p.m
送り 6,000mm/min
加工時間 31分



■中荒取り/1R BALL

加工モード 等高線荒取り+最適化
ピッチ XY=0.8mm / Z=0.1mm
仕上げ代 0.1mm
回転数 20,000r.p.m
送り 4,000mm/min
加工時間 1時間48分



■中仕上げ/1R BALL

加工モード 等高線仕上げ+走査線加工
ピッチ Rmax=5μm
仕上げ代 0.06mm
回転数 20,000r.p.m
送り 4,800mm/min
加工時間 35分



■仕上げ/1R BALL

加工モード 等高線仕上げ+走査線加工+面切削仕上げ
面沿いピッチ Rmax=1μm
仕上げ代 0
回転数 20,000r.p.m
送り 1,600mm/min
加工時間 3時間20分

1RボールによるL/D=11の直彫り加工
側面の壁際には突起形状が迫っており、ほぼ溝に近い形状になっています。ここの底面はPL面からの距離が21.5mm、側面の勾配2度、底部コーナR=1となっています。
この部分は大荒取り工程では3Rボールを使用しているため未加工の領域です。中荒取り工程において等高線荒取りモードでCL演算後、最適化でエアカット削除を行いました。
この工程で1R BALLのペンシルネック工具を突き出し長さL/D=約11Dで加工できる最大の理由は高剛性テーパーネック工具と高精度工作機械を使用したことによりますが、高精度な荒取り加工パスの存在も大きく寄与しています。
いわば曲面に直接工具を当てて計算する面粗度方式を採用しているため、荒取りとはいっても高精度な切削パスを生成します。それが取り残し量の均一化に繋がり、カッターパスの切削負荷が一定となることで安定した加工を実現できるのです。
さらに等高線仕上げ、走査線加工、面切削仕上げを利用した仕上げ工程においても安定した加工を実現、従来電極加工に頼っていたアームブロッカーを直彫り加工することができました。
GPCDサイトを更新いたしました
http://www.graphicproducts.co.jp/support/

PDF NO.74
FAX紙面
(PDFファイル 26KB)

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